最近話題になるベーカリーは、バゲットが売りのフランスのブーランジェリーだったり、クロワッサンが1個500円もするような高級店だったりするけれど。
お客さんにとって本当に理想的なベーカリーとは?と考えた時に、一つの理想形として忘れられないお店が、たまプラーザの「プロローグ」。
1日に並ぶパンは、なんと250種類!!
しかも、営業は朝の6時から。
「朝食に焼きたてのパンを食べたい」と思っても、実際には朝早くから開いているベーカリーというのは、最近はますます減っているような気がする。
実際に同店では、朝の散歩がてら訪れる常連さんも多い。
さらに、店頭にはイートインスペースも完備。
遠くから来店しても、おいしい状態で目当てのパンを食べられるのが嬉しい。
手前は、一番人気のアップルカスタード(小)と、ビジュアルで一目ぼれした小倉あんデニッシュ。
断面図。このボリューム感が嬉しすぎる!
いちごクリーム。
ミルクパンに、クリームチーズ&ジャムのクリーム。これは子どもが好きそう!
どれもこれもおいしそうで、買いすぎ注意です(笑)
ちなみにオーナーシェフの山本さんは、業界では知られる有名人。
若くして1号店を開業した時、いずれ3店舗はやりたいという構想があったそうで、だから店名は「プロローグ(序章)」。
その夢を見事に実現させ、現在は「エピソード」「プレジール」など4店舗を展開しています。
味へのこだわりはHPに詳しいですが、驚くべきは、250種すべてのパンに自家製酵母を使用していること。
どんなにこだわりのベーカリーでも、食パンなど一部のパンはイーストのみで作っていることも少なくありません。
が、このお店では、自家製酵母と微量のイーストを併用し、長時間発酵させることで、味わい深く、劣化の遅いパンを作りだしています。
山本シェフが「当たり前にできなきゃ」と思っていることって、たぶん普通のベーカリーでは普通ではないこと。
それを実行しているから、唯一無二のお店づくりが可能になっているのだと思います。
もちろん、こうした店づくりを支えているのは、そこで働く従業員たち。
即戦力が求められるパン業界にあって、未経験者を歓迎したり、女性が活躍していたり。
独自の人材育成方法にも、これからのベーカリーは学ぶところが大きいのではと思います。
大好きなお店なので、つい色々と書いてしまいましたが、まずは足を運んでみてください!
こんなお店が近所にあったらいいな、と必ず思えるはずです。